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初出:2005年8月14日 18:11

もともとは、iTMSが国内で立ち上がると同時に作品を提供したかったんだけど、iTMSに関する情報がまったく流れてこない。周辺状況的には8月に登場というのは間違いなさそうだが、いったいどういう契約で、どういう流れで参加できるのか、さっぱり分からない。そうこうしているうちに、エイベックスがプレスリリースを出したりするもんだから「いったい何がどうなっているんだ?」と、気持ちは焦る。佐野さんのデイジーミュージックはインディペンデントレーベルなので、何をするのも独立独歩。状況が進むのを他力本願的に待っていては、何も実現できない。

佐野さんは、iTMSについて前から大きな可能性を感じていた。これは僕の勝手な想像ではあるが、デイジーミュージックを立ち上げるとき、佐野さんの視野には絶対にiTMSの存在があったんじゃないかな。レーベルの立ち上げから1年。iTMSの登場は遅すぎたくらいだ。

iTMSデビューが日本の音楽業界で公然の秘密となりだしたのは、エイベックスがリリースを出す少し前くらいからだと思う。米国アップルのスタッフが頻繁にレコードメーカーと接触している、という話も聞こえてきていたし、Sony Musicとの交渉がかなりタフなものになっていることも聞こえてきていた。そうした噂ばなしを遠くで聞きながら、こっちは独自のルートを駆使してゲリラ的なやり方でアップルへの接触を試みた。それがなんとか功を奏して、iTMSへの参加がかなり具体的な話になってきた。これはインディペンデントレーベルとしては、かなり早い展開だろう。1曲150円というプライスが見えたのもこの時だ。しかし、一律150円にはならないという。他国のiTMSを考えると、ダブルプライスはちょっとあり得ない話。この話題だけでも、日本の音楽産業が世界のそれとは違う複雑怪奇な世界で、ここまで登場が遅れたのも何となく頷ける。

そんなこんなで、まだ不明確な部分が多いながら、デイジーミュージックが参加を決定したのは、8月4日のiTMSスタート直前。発表会の場で佐野さんが報道陣の囲み取材を受け、そこでの発言が国内、さらには欧米のメディアに広く伝えられたため、iTMSの急先鋒アーティストに見られているようだけど、この時点では具体的には何も決まっていなかった。いや、提供する作品だけは前から決定していた。昨年発売された『THE SUN』レコーディングの中で完成された、9.11をテーマにした「光」。これをiTMS向けの第一弾にするというのは、僕たちの中でのベストシナリオだった。それと同時に未発表曲や完全バージョンが収録された『THE SUN STUDIO EDITION』は、以前からiTMSが日本で立ち上がったら発表したいと伝えられていたし、『THE SUN DVD』から派生したライブ音源も、佐野さんが重点をおいているライブ活動にマッチするものである。

特に「光」については、「戦後60年目の夏」とあるように、8.15の終戦記念日近くにリリースすることが重要だった。結局はiTMS側から提案があり8.17にリリースとなったわけだが、これはある意味助け船だった。なぜかって、音源を含めてiTMSに納品するファイルを作る時間の余裕がほとんどなかったんだから。納品には楽曲のマスター以外に、ジャケットアートワークや詳細なタグ情報が必要になる。タグ情報には曲情報以外に流通コードなども必要なので、それを新たに申請する必要があり、それなりに時間がかかる。アートワークもゼロから作るわけだし、これは僕がタッチする領域ではないが、音源だってAACフォーマット用にマスタリングする必要がある。とにかく何をするにも時間が必要だ。

アートワークについて。CDショップに並んでも見劣りないものという意気込みで作った。そして、iTMSに提供する際にもうひとつ気をつけないといけないのが、iTunesの画面の中での見た目。iTMSのトップ画面では、アートワークは50px四方くらいの小さなサムネイルとして表示され、他の作品と一緒に並ぶことになる。そのため、目一杯小さくした際にも、パっと見で佐野さんの作品だって認識できて、なおかつ主張するデザインにしなきゃいけない。これが12cm四方のCDアートワークを作るのとは絶対的に違うポイント。Photoshop上で何度もシミュレートし、デザインをやり直し、結果としてとても良いものができ上がったと感じている。

それら音源と素材をポンと出して、はい終了…というわけにもいかない。今日、8.14にはNHK-FMで、久々の「元春レイディオショウ」が放送されたが、当然そこで「光」を流すわけで、事実上このタイミングが「光」についての情報解禁となる。MWSで専用ページを公開し、今日から8.17の間、ネット上でのプロモーションを行うことが重要になってくる。これが「音楽とネットの融合」の具体的なアプローチというわけ。ネット上で人々の興味を喚起し、ネット上でそれを持続させ、8.17にそれを最大値にまでもっていく。そのために、Webやメールの仕掛けをMWSにセットするのも、重要な仕事だ。これを約一週間で作り上げなきゃならないわけで、それはもう大変なのよ。

でも、今日なんとか形になった。8.17から3週連続、佐野さんの未発表作品がiTMSに並ぶ。さらに9月にはPodcastingもスタートする予定だし、10月には現在レコーディング中の新曲もiTMSのみでリリースする。佐野さんはiTMSに関してはかなり本気だ。それらのことを考えると、今ここでどれだけのノウハウと成功体験を手にして、ファンやリスナーとのリレーションの中で、佐野さんの音楽をより良い形で届けられるか…。今回の一連の作業が、良い結果を生み、今後のWebプロモーションの確固たるひな形となることを期待したい。

以上。…マズイこと、書いていないよね? Face;)-1

Googleさんは、この記事をこう解釈しました

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