RSS

初出:2006年11月17日 16:20

先日、自宅のポストに家具ブランド、イケア(IKEA)のカタログがポスティングされていた。まちBBSのご近所スレを見ていると結構広範囲でポスティングしたみたいなんだけど、このカタログがなかなかの仕上がり。写真をふんだんに使って、束(ツカ)もそれなりにある。写真を見る分にはモノも良さげだし、何より安い。似たようなものを他で買おうとすると、平気で倍…いや、3倍くらいするんじゃないだろうかって感じ。でも、これだけコストをかけたカタログを大量にばらまくんだから、そのスキームの妙にちょっと興味を覚える。

いろいろ調べてみると、スウェーデンの小さな農村で誕生してから60年経つ家具ブランドで、昔は一度、日本上陸を果たしたけど、うまく商売できずに撤退(ここらへんの経緯はWikipedia参照)。4月にオープンした南船橋店は、まさにリベンジだそうな。でかい倉庫を店舗化して、大量の商品を陳列販売するという方法を取っていおり、大量購入、直接販売というスキームで商品単価を下げていくのは、まさに最近のネット販売と典型的な考え方ですね。

じゃじゃじゃあ、ネット販売があるかどうか早速調べると、ないではないか! 上記のスキームのために豪勢なカタログまで配るような企業がネット販売をしていないというのは、なにか理由があるに違いない。南船橋も港北も遠いけど、後学のために一度行ってみるべか、と思い立ち、行ってきましたよ。

駅から近いという理由で南船橋店に行きましたが、店舗はドデカイ。店舗じゃなくホント物流倉庫って感じ。駐車場は当然満車で、1時間待ちだとか。中に入ると、とにかく人・人・人。そして雑多に並べられたモノ・モノ・モノ。デザイン性に優れた家具を店舗販売のみで売るっつーんだから、それなりにお洒落な感じかと思えば、開き直りに近いくらい倉庫販売って感じでした。

モノはやはり安い。あと当然ながら、他の店じゃ見られないような家具やグッズが山ほど売っている。早速カートを押しながら店内を練り歩いてみる。小物からタンスまで、このカートに全部自分で収めてレジまで持っていくスタイル。商品もほとんどが組み立て式でDIY。

…で、このあたりからだんだんとIKEAの正体が分かってきたぞ。

まず、購買に至って使い始めるまでの過程を、ほとんど客任せにしている。組み立て式もその一環。倉庫から欲しいものを物色して、自分でカートに乗せて、レジを通過すれば、あとは車に積んで帰ってね…というフローも全部客任せ。さらに必要最低限の商品説明以外はほとんど期待できない。店員もいるけど、商品知識はほとんどない。あれだけの商品点数、売り場面積の割には店員が少なすぎるのだ。なので、販売員というよりも交通整理係みたいな印象。

これらがすべて格安の商品単価に反映されているので、決して悪いことじゃない。こうなると客側の理解や知識が重要になるわけだけど「お洒落な家具が安く買えるのねえ〜」くらいの感覚で行って、面を食らった人も多いんじゃないかな。

そして最高に驚いたのが、宅配料金の異常なほどの高さ。僕は結局5点購入して、船橋から世田谷まで配送を依頼したところ、配送料はいくらだと思います? なんと4万円強ですよ! 配送料の仕組みは、距離に応じたエリア別と、配送する個数のマトリクスになっているんだけど、船橋近郊へ1点送るだけでも1万弱は取られるはず。こういうところで利益を確保しているのかどうか分からないけど、たしかにこれだと、ネット販売なんて絶対にできないよ*1

前述した、店員が商品説明できないという問題に関連する話題ですが、照明器具を買うときも注意が必要。普通の照明器具は天井についているシリンダーに引っかけて固定するわけだけど、IKEAの照明器具の多くは、天井にネジ止めしないといけないタイプ。じゃあそのネジはというと、商品にはついてこない。店員曰く「自分の家に合うのを調べて購入してください」。こう言われてしまうと、もう何も聞けないよね。そこで、東急ハンズに行って「IKEAで買った器具を付けたいんだけど」と言った瞬間、販売員の顔色が曇りまして、「IKEAさんですかあ。いやあ、あそこの器具を付けたいってうちに来る人、たくさんいるですけど、一筋縄じゃいかないんですよねえ」だそーで。その人曰く、IKEAの店員は「東急ハンズで聞いてください」という誘導をしているんだとか。うーむ、お店のスタンスとして、それってどうなんだろう…?

そんなこんなで、一長一短が共に奥深いIKEAであるが、これぞと思った商品だけを ─ 説明も何も必要なく ─ 買うのであれば、安い分だけ魅力的。でも、少しでも商品に疑問が出たり、何らかの説明を聞いてから購入したいという人は、あまり向いていないお店だと思う。そういう意味では極めてネット販売に近い購入体験といえる。でも送料高いし、車で行くのも結構地獄。そのあたりを覚悟して行ってみると良いかと思う。僕はもう行かないけどね。

*1 あと、鏡の配送は要注意。配送中に破損しても返却は効かないんですよ。配送依頼する前にこの条件に対する許諾を要求されるので、覚悟しておきましょう。まあ、うちは問題なく到着しましたが。

Googleさんは、この記事をこう解釈しました

記事の詳細ページ

記事の全文を表示します。関連するコメントやトラックバックなどもこちらからどうぞ。

本日のBGM

★印があったら「これは聴いてみてほしい!」という推薦曲です。曲名をクリックするとiTunes Storeへジャンプします。

'; // loop through the songs in the array and get 4 fields that I want to see foreach ($songs as $song) { $output .= '
  • '; if ($song["Rating"] == 100){ $output .= ''.$song["Rating"].''; } $output .= '
    '; $output .= '
    '.$song["Name"].''; $output .= '
    '.$song["Artist"].''; $output .= ''.$song["Album"].''; if ($song["Year"]){ $output .= '('.$song["Year"].')'; } $output .= '
  • '; } // end the table $output .= ''; // show my new table print ($output); } ?>

    Now & Then

    Twitter Updates

      OAuthRequest('https://api.twitter.com/1.1/statuses/user_timeline.json','GET',array('screen_name' =>$search_word,'count' =>'3')); //Jsonデータをオブジェクトに変更 $oObj = json_decode($vRequest); //var_dump(json_decode($vRequest)); //オブジェクトを展開 for($i_tweet = 0; $i_tweet < sizeof($oObj); $i_tweet++){ $screen_name = $oObj[$i_tweet] -> {'screen_name'};//ユーザーID $profile_image_url = $oObj[$i_tweet] -> {'profile_image_url'};//プロフィール画像のURL $text = $oObj[$i_tweet] -> {'text'};//ツイート $date = $oObj[$i_tweet] -> {'created_at'};//時間 $tweet_time=strtotime($date);//Unixタイムスタンプ形式に変換 $now_time=time();//現在の時刻をUnixタイムスタンプで取得 $relative_time=$now_time-$tweet_time;//つぶやかれたのが何秒前か if($relative_time<60){//ss $displayTime = $relative_time.'秒前'; }elseif($relative_time>=60 && $relative_time<(60*60)){//mm $displayTime = floor($relative_time/60).'分前'; }elseif($relative_time>=(60*60) && $relative_time<(60*60*24)){//hh $displayTime = floor($relative_time/(60*60)).'時間前'; }elseif($relative_time>=(60*60*24)){//日付 $displayTime = date('n月j日',$tweet_time); } //表示 echo '
    • ' . $text .'' . $displayTime . '
    • '; } ?>
    follow me on Twitter